サンタクロース、本音と建前。

息子はSwitch2がずっと欲しくてたまらなかった。

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発売前から抽選に参加して欲しいと頼まれること数十回。でもニンテンドーアカウントの加入歴が足りないし、Amazonの招待は申し込んだが、待てど暮らせど来なかった。

発売直後だった夏の誕生日、その頃に入手しているのは転売ヤーかYouTuberぐらいだった。定価以上で買う気は毛頭ないし、優先的に手に入れられるほどの影響力ももちろんない。

なんと息子は、小学生にしては信じがたい『誕生日プレゼントをスキップ』というカードを切ってきた。齢8歳にして「何も要らない」というコメントを、物欲にまみれた母はにわかには信じがたった。

そして迎えたクリスマスシーズン。

Switch2はまだまだ品薄状態が続いている。

毎年、親から子に投げかけられる定番の質問「サンタさんに何もらうの?」という探りに当然、「Switch2!」と答える息子。

そうだよね、誕生日プレゼント分も期待してるもんね…。

小学校に入ると「サンタはいるのかいないのか」という、何世紀も繰り返されてきた話題が繰り広げられるらしい。

そんな報告を昨年受けていたので、わが家では「サンタさんは信じてる子のところにしかプレゼントくれないからな〜、で、信じてるの?信じてないの?」と予防線を張ってある。

息子の答えはもちろん「信じてる!サンタさんは…います!」

 

しかしこのままSwitch2が入手できないままクリスマスを迎えたらどうするのか…?

サンタ不成立のピンチ。

発売情報を調べてみるけど、ネットショップの在庫復活はすぐ売り切れてしまう。定価以上でならいつでも買えるのに…。

 

サンタさんへの手紙を見る度に焦る母。迫るクリスマス。

 

 

そしてついに…!!

クリスマス10日前の週末、近所の家電量販店の入口に「Switch2在庫あります」の貼り紙が!これは今買うしかない!これを逃す手はない!

問題は、『今私は息子と2人で居る』ことである。

テンションが上がった息子。「お母さん!すぐにおもちゃフロアに行こう!急いで!なくなっちゃうかもしれない!」とエスカレーターを駆け上がった。私も後を追う。

…買えた…!

 

買えた…けど…!

目の前で買ってしまった…!!

 

サンタの存在維持がピンチ…!

 

必死で考えを巡らせた母は息子に言った。

「これは今からサンタさんに引き渡すから、もらえるのはクリスマスだからね。今日はまだ遊べないんだからね。」

「うん!!」と、息子。

それから10日間、バレバレのはずなのに、ウキウキした息子は

「サンタさんって煙突がないけどどうやって入ってくるんだろうね〜」

「プレゼントはどこに置いてくれるかなぁ」

「25日は学校があるから早起きして開けなくちゃ」

と繰り返す。

 

(君が寝たらクローゼットから取り出して枕元に置くんだヨ)

 

今夜、早く寝てくれますように。

どうやってサンタさんに引き渡したのかとかは聞きませんように。

サンタを信じる純真さが1年でも長く続きますように。

もう既に、親に合わせてくれているのかもしれないけど。

 

 

 

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